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Exhibition展示案内
R A I N B O W
2025.04.16Wed - 04.24Thu
大塚 滋
20代の頃、モノクロフイルムで写真を撮り、現像も自ら行なっていた。
自宅に暗室を作り、これからプリントを楽しもうという時に、現像液で手が荒れてしまった。
友人に勧められた遠くの病院に通ったり、色々な薬を試してみたが、治る感じがしなかった。
次第に写真を撮ることも辛くなってしまった。
もう写真はやめようと決めて、カメラや暗室の道具を全て手放し、撮影して現像していなかったフイルムも捨てた。
それでも写真の世界で30年生きてきた。
ある時、人生の節目となる旅に出た。
借りたデジタルカメラを鞄に入れて。
久しぶりにしっかりカメラを構えた瞬間、心が震えた。
まるで初めてカメラを手にした日のように、純粋なワクワク感がよみがえり
気が付けば夢中になってシャッターを切っていた。
この写真は、その旅の記録。
写真を通じて振り返る自分の人生には、消化できたこともあれば、まだ抱え続けているものもある。
それでも、この旅を経て、『よかったな』と素直に思えた。
思い返せば、雨の日の様な気持ちでいることが多かったのかもしれないが、
雨が上がったら、またカメラを持って旅に出たい。
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