Exhibition展示案内

展示のスケジュール

Void

2025.03.19Wed - 03.27Thu

𠮷井 脩人

21歳の時、交通事故に遭った。
事故直後は本人確認が出来ないくらい顔に酷い怪我を負った。
入院先のベットの上で出来ることは何もなく、ただ天井を見つめ過ぎゆく時間の中で、頭の中に浮かぶ作品の原石たち。
退院後も人と会うことは極力避け、通院を続ける日々。
家に籠り、あの時思い浮かべた原石たちを写真にするには丁度いい時間だった。

事故に遭う前と遭った後の記憶は地続きで、しかし思考は変わったように思う。
自分は前の自分と同じであり、同じではない。
一度「虚」になった自分を形作るように写真を撮り続ける。

第2回 写真芸術 アトリエ Photo1 写真展

2025.04.02Wed - 04.10Thu

山田 省蔵 主宰グループ展

早くも、前回の写真展から3年が過ぎました。
今回は、多くの方にご覧いただく第2回目の写真展になります。
季節感を入れた野外実習、ライティングのスタジオ実習などの経験を活かした作品展です。
定期の講座以外に今回は『 動 』((被写体の複雑な動き、カメラ自身を動かす技法など))をテーマに加えて自由な視点表現での 作品を展示しました。これからも広い視野で高いレベルの写真作品に挑戦して参ります。

R A I N B O W

2025.04.16Wed - 04.24Thu

大塚 滋

20代の頃、モノクロフイルムで写真を撮り、現像も自ら行なっていた。
自宅に暗室を作り、これからプリントを楽しもうという時に、現像液で手が荒れてしまった。
友人に勧められた遠くの病院に通ったり、色々な薬を試してみたが、治る感じがしなかった。
次第に写真を撮ることも辛くなってしまった。
もう写真はやめようと決めて、カメラや暗室の道具を全て手放し、撮影して現像していなかったフイルムも捨てた。

それでも写真の世界で30年生きてきた。

ある時、人生の節目となる旅に出た。 借りたデジタルカメラを鞄に入れて。
久しぶりにしっかりカメラを構えた瞬間、心が震えた。
まるで初めてカメラを手にした日のように、純粋なワクワク感がよみがえり 気が付けば夢中になってシャッターを切っていた。

この写真は、その旅の記録。

写真を通じて振り返る自分の人生には、消化できたこともあれば、まだ抱え続けているものもある。 それでも、この旅を経て、『よかったな』と素直に思えた。

思い返せば、雨の日の様な気持ちでいることが多かったのかもしれないが、 雨が上がったら、またカメラを持って旅に出たい。