Exhibition展示案内

展示案内

Dhuvam – 煙霧の地ネパール –

2026.03.18Wed - 03.26Thu

キセキ ミチコ

2025年1月私はネパールを旅していた。突然の渡航だったが気づけば、たったの10日間の滞在 だったにもかかわらず、たくさんの出会いとネパールの”小さな声”が私の中に溢れた。

 ヒマラヤを抱く小さな国ネパールは、多民族・多宗教であり、カースト制もいまだに残る。周 辺国が植民地化されていく中で、ネパールは他国の支配を受けることなく独立を保ってきた。首都 カトマンズ、大気汚染が街の輪郭を曖昧にする一方で、皮肉なほど美しい光が朝の街を包み込んで いた。ヒンズー教最大の寺院・パシュパティナート。ここは火葬場でもあり、1日50人ほどが弔わ れる場所で、目の前で次々と焼かれていく遺体に、生と死、肉体と魂、目の前の現実、死を受け 入れ、乗り越えていくこと、あらゆる死生観が込み上げてきた。 誰もがそれぞれの選択をしながら、一生懸命生き、そして生まれ故郷を大事にしている。それ は、どこにいっても普遍のことだった。

展示詳細

会期
2026年03月18日(水) ~ 03月26日(木)
11:00 - 18:30 日曜日定休 (最終日 17:00閉場)
※社会情勢により時間や期間を変更する場合があります。
※スペースの関係上、お祝花はお断りさせていただいております。

キセキ ミチコMichiko Kiseki

ベルギーに生まれ、香港、フランスに移り住む。
14歳で日本に帰国。マグナム写真に影響を受け、日本大学藝術学部写真学科に進む。スタ ジオ、アシスタントを経て独立し、ミュージシャンのポートレイト、ライブ写真、広告写 真などを手掛けながら、個展、グループ展などを多数開催。数々の写真賞に入選。2017 年、日本の田舎に憧れを抱いて撮った写真集[DRYNESS]を私家版写真集として発刊。新た に自分を見つめるため幼少期育った香港を訪れ、人々の生きるパワーに圧倒され、彼らの 姿を撮るべく2019年7月、長期滞在ロケのため渡航。そこで香港民主化デモに遭遇し、間 違ったことに声をあげる人々の戦いに心が震え、泣きながら最前線で写真を撮り続ける。 2021年、第4回写真出版賞大賞受賞。2022年2月「VOICE香港2019」を刊行。