Exhibition展示案内
展示のスケジュール
Junction vol.3- 2人展 -
2026.09.30Wed - 10.08Thu
田村 幹彦 / 福田 卓也
岡嶋和幸ゼミの受講生による写真展『ジャンクション』の第3弾です。グループ展に参加するなど展示を繰り返しながら作品制作を続けています。田村の『針槐』は、自宅近くの河川敷を歩きながら、遠く離れた故郷に思いを馳せています。福田の『しみる珈琲』は、日常風景の中で見つけた人の優しさや温かさを写し出しています。子どものころに遊んだ林の面影を探したり、カフェに通いコーヒーの味や香り、会話を楽しみながら、各々の表現力を高めています。
ワンワンランド- 犬と共に -
2026.10.14Wed - 10.22Thu
周 俊智
私は、犬たちに守られて育った子どもだった。
幼い頃、祖父が飼っていた「花花」という小さな土犬がいた。彼女はとても賢く、私が1歳になるまでは、いつも私のそばにいて危険から守ってくれていた。でもある日、彼女は姿を消してしまった。
その後、祖父はもう一匹の小さな土犬「発仔」を迎えた。私は彼と一緒に遊ぶのが大好きだったけれど、彼は私の幼稚さを嫌がり、なかなか相手をしてくれなかった。それでも発仔は、私が10歳になるまで一緒にいてくれた。
10歳の夏、夏令营から帰ると、彼はいなかった。熟した鶏肉を食べて骨が腸を傷つけ、臓器不全で亡くなった。その瞬間、私は初めて「自分の家族がいなくなった」ことを、はっきりと理解した。
それ以来、私は道を歩く犬と人の姿を撮るのが好きになった。レンズ越しに、昔の花花や発仔、そして幼い私を見ているような気がするから。
今回展示する写真の一枚は、2024年4月に撮影した、花農の飯田さんとラブラドールのエースだ。再び訪れた2025年6月、エースはもういなかった。春の桜が咲く頃、静かにこの世界を去っていた。
そのことを知った私は、深い悲しみに沈んだ。この「ワンと共に」を続けていいのだろうかと、何度も自問した。幸せだった瞬間の写真が、かえって人々の心に痛みを呼び起こしてしまうのではないかと、怖くなった。
しかし、しばらくの迷いのあと、私は再びカメラを手に取ることを選んだ。
この写真を残したいから。
飼い主だけではなく、多くの人にも知ってほしいから。
いつかここに、幸せな犬と人が確かにいて、犬の鳴きまねをする不思議な人間が、そっとシャッターを切ったということを。


