Exhibition展示案内

展示のスケジュール

ア ロ エ と 窓 辺

2025.11.05Wed - 11.13Thu

藤林 彩名

20代前半の頃、初めて東南アジア諸国を旅した。
それまで日本国内でさえほとんど一人旅をしたことがなかった私にとって、それは大きな出来事だった。見知らぬ土地の色鮮やかな光景や、騒がしい音、独特の匂い、すべてが新鮮で心が揺さぶられる日々だった。きっと、あの頃ほど強く世界を感じることはもうないのかもしれない。

旅の楽しさを知ってからは、日本各地をできるだけ多く訪れようと決めた。それからというもの、少しでも多くの光景に出会いたくて、ただただひたすら歩き回った。海や山などの自然、その土地の名所と呼ばれる場所にもとりあえず足を運んできた。それでも結局、最後には人々の暮らす家々が集まるところに引き寄せられる。

東京で忙しない日々を過ごす私とは対照的に、見慣れない家並みや路地の風景にはたしかな温かさがあった。そこは私にとって、いつも新鮮で見慣れない光景の連続だった。

今日もそのささやかな温度が心地よい。あの日からずっと、旅はかたちを変えながら続いている。

心 の ま ま に

2025.11.19Wed - 11.27Thu

PHOTOSHOP HAZUI グループ展

私たちは、フイルムが好き。そして、フイルムで過ごす時間が好き。
だからこそ、今回のテーマは「フイルム写真展」がふさわしいと感じました。

写真好きが集まる店の仲間だからこそ、好きな作品を一枚飾ってほしい。そんな想いが自然と浮かびました。
原点に立ち返ってフイルムを振り返る人、今まさにフイルムを楽しんでいる人。
どんな時代にも、フイルムってやっぱり素敵だなと思っていただけたら幸いです。
ご来場くださった皆様の心にも、思い出の一コマが見つかりますように。

Le Grand Bleu

2025.12.03Wed - 12.11Thu

秋代 淳一郎

空のドルフィンに魅せられて

写真展のタイトル「グランブルー」は、リュック・ベッソン監督の映画に因んでおります。 「なぜイルカと人の映画のタイトルを?」と思われるかもしれませんが、そこには確かなつながりがあります。

航空自衛隊第4航空団第11飛行隊、通称ブルーインパルスが使用する機体――国産ジェット練習機・川崎T-4中等練習機の愛称は「ドルフィン」です。 大海原を、時に優雅に、時に力強く泳ぐイルカの姿と、青空を自在に舞うブルーインパルスの姿が、私の中で重なり合い、ひとつのイメージとなって広がっていきました。

2014年5月31日、「SAYONARA国立競技場」のイベントで初めてブルーインパルスの飛行を目にして以来、その美しさと力強さに心を奪われ、可能な限り追いかけてまいりました。 曲技飛行の演目はおよそ50種類。展示飛行では、天候や会場に応じて「曲技飛行」「編隊連携機動飛行」「航過飛行」のいずれかのパターンが披露されます。 なかでもフルショーと呼ばれる「曲技飛行」では、約20種類以上の演技が巧みに組み合わされています。

まだすべての演目をこの目で見届けたわけではありませんが、これからも空を見上げながら、その軌跡を追い続けていきたいと思っております。

本展の開催にあたり、被写体として数々の感動を与えてくださった航空自衛隊およびブルーインパルスの皆さま、そして額装・装丁・展示設営において今回も変わらぬ情熱と技術で支えてくれたフレームマンの仲間たちに、心より感謝申し上げます。

空のドルフィンたちが描く一瞬の輝きが、皆さまの心にも届きますように。

未 完- Third Chapter -

2025.12.17Wed - 12.25Thu

正宗 浩

都市間を結ぶ幹線、そして地方都市を結ぶローカル線
そのどちらにも投入され、日本中数多くの場所へひとを運ぶBoeing767
 
幼少期から見続けたその機体は原風景の一部
そんな機体の心躍らされる瞬間を陸・海・空、あらゆる場所まで追い求めた
 
さて、次はどんなシーンで魅せられるのか
そんな期待を胸に、また今日も飛んで行った
 
その記録の一部をご一緒に

F l o w

2026.01.14Wed - 01.24Sat

𠮷井 脩人

時は流れる。

例えその場に留まっていたいと願おうとも、否応なく僕たちを未来へと運ぶ。
眼前に広がるこの景色も一瞬先では既に過去で、 どんなに大切に抱きしめてみても、残っているのは朧げな記憶のみ。

そんな曖昧で、あやふやで、愛すべき記憶の記録。