Exhibition展示案内
展示のスケジュール
SAD AND BEAUTIFUL WORLD
2025.01.15Wed - 01.25Sat
柴田 祥
風景における視覚的な美しさや雄大さ、または強い印象を与えるような景観を絶景と
言う人は私も含め多いことと思います。
壮大な山々の景色、海岸線の真っ赤な夕景、盛大に咲き誇る花々、色鮮やかな紅葉など、見る者に強い感銘を与える景色。
それらとはまた別に私にはひどく感銘を受ける景色があります。
日が沈む寸前の残照、花びらが散り、紅葉した葉が落ち、剥き出しになった枝が雪で
白く覆われていく光景。
最高潮の状態から終わりに移り変わっていく様の景色です。
しかしながら、消えゆくわずかな瞬間に宿っている美を見逃すほどに我々は忙しく日常を過ごしています。
現代社会の目まぐるしい変化に追われる中で、立ち止まり、見つめ直すことこそが、
この世界の持つ本当の輝きに触れることができる瞬間なのかもしれません。
この写真展は、喧騒の中で感じる孤独と、そこにある美しさを同時に写し出すことを目
指しています。
「ハーレムの熱い日 Black is beautiful ! 」吉田 ルイ子 追悼展
2025.02.05Wed - 02.13Thu
吉田 ルイ子 追悼展実行委員会
黒人差別への抗議が広がった1960年代にニューヨーク・ハーレムに暮らし、隣人たちの眼差しを撮り続けたフォトジャーナリスト吉田ルイ子。
貧困・麻薬・売春・差別に象徴される街で、ブラックパワーの逞しさにふれ、自らの差別意識と向き合いながらシャッターを切った。
女性や子ども、弱き立場の人びとの語らいに耳を澄ませ、人間としての誇りを取り戻すことに目覚めた黒い肌の輝きを、
ヴィヴィッドに捉えた珠玉の作品30点余を生前に制作されたオリジナルプリントでご紹介いたします。
著書「ハーレムの熱い日々 BLACK IS BEAUTIFUL」(筑摩書房)の販売のほか、一部作品の販売も予定している。
NEW シャッター パラダイス
2025.03.05Wed - 03.13Thu
オカダ キサラ
「ニュー・シャッター・パラダイス」は、都築響一氏のメールマガジン「ROADSIDERS'weekly」に、隔週で掲載している私の写真コラムです。
今回はこの連載を元に展示します。
街を歩いて出会った、たくさんの発見をカメラで記録して18年。バラバラに移動しているように見える街の人々ですが、大量の写真を見返せば、さまざまな共通項を見つけることができます。
この連載では、「走る」、「並ぶ」、「運ぶ」など、人の行動に焦点を当ててテーマを作り、8~25枚の写真に私観で綴った考察を添えてお届けしています。
連載は4年目を迎え、100話も間近です。今回はその中から、いくつかの題材をピックアップします。ご覧になった方に、街歩きの楽しみかたのひとつを提案できたら嬉しいです。