Exhibition展示案内

過去の展示

F l o w

2026.01.14Wed - 01.24Sat

𠮷井 脩人

時は流れる。

例えその場に留まっていたいと願おうとも、否応なく僕たちを未来へと運ぶ。
眼前に広がるこの景色も一瞬先では既に過去で、 どんなに大切に抱きしめてみても、残っているのは朧げな記憶のみ。

そんな曖昧で、あやふやで、愛すべき記憶の記録。

未 完- Third Chapter -

2025.12.17Wed - 12.25Thu

正宗 浩

都市間を結ぶ幹線、そして地方都市を結ぶローカル線
そのどちらにも投入され、日本中数多くの場所へひとを運ぶBoeing767
 
幼少期から見続けたその機体は原風景の一部
そんな機体の心躍らされる瞬間を陸・海・空、あらゆる場所まで追い求めた
 
さて、次はどんなシーンで魅せられるのか
そんな期待を胸に、また今日も飛んで行った
 
その記録の一部をご一緒に

Le Grand Bleu

2025.12.03Wed - 12.11Thu

秋代 淳一郎

空のドルフィンに魅せられて

写真展のタイトル「グランブルー」は、リュック・ベッソン監督の映画に因んでおります。 「なぜイルカと人の映画のタイトルを?」と思われるかもしれませんが、そこには確かなつながりがあります。

航空自衛隊第4航空団第11飛行隊、通称ブルーインパルスが使用する機体――国産ジェット練習機・川崎T-4中等練習機の愛称は「ドルフィン」です。 大海原を、時に優雅に、時に力強く泳ぐイルカの姿と、青空を自在に舞うブルーインパルスの姿が、私の中で重なり合い、ひとつのイメージとなって広がっていきました。

2014年5月31日、「SAYONARA国立競技場」のイベントで初めてブルーインパルスの飛行を目にして以来、その美しさと力強さに心を奪われ、可能な限り追いかけてまいりました。 曲技飛行の演目はおよそ50種類。展示飛行では、天候や会場に応じて「曲技飛行」「編隊連携機動飛行」「航過飛行」のいずれかのパターンが披露されます。 なかでもフルショーと呼ばれる「曲技飛行」では、約20種類以上の演技が巧みに組み合わされています。

まだすべての演目をこの目で見届けたわけではありませんが、これからも空を見上げながら、その軌跡を追い続けていきたいと思っております。

本展の開催にあたり、被写体として数々の感動を与えてくださった航空自衛隊およびブルーインパルスの皆さま、そして額装・装丁・展示設営において今回も変わらぬ情熱と技術で支えてくれたフレームマンの仲間たちに、心より感謝申し上げます。

空のドルフィンたちが描く一瞬の輝きが、皆さまの心にも届きますように。

心 の ま ま に

2025.11.19Wed - 11.27Thu

PHOTOSHOP HAZUI グループ展

私たちは、フイルムが好き。そして、フイルムで過ごす時間が好き。
だからこそ、今回のテーマは「フイルム写真展」がふさわしいと感じました。

写真好きが集まる店の仲間だからこそ、好きな作品を一枚飾ってほしい。そんな想いが自然と浮かびました。
原点に立ち返ってフイルムを振り返る人、今まさにフイルムを楽しんでいる人。
どんな時代にも、フイルムってやっぱり素敵だなと思っていただけたら幸いです。
ご来場くださった皆様の心にも、思い出の一コマが見つかりますように。

ア ロ エ と 窓 辺

2025.11.05Wed - 11.13Thu

藤林 彩名

20代前半の頃、初めて東南アジア諸国を旅した。
それまで日本国内でさえほとんど一人旅をしたことがなかった私にとって、それは大きな出来事だった。見知らぬ土地の色鮮やかな光景や、騒がしい音、独特の匂い、すべてが新鮮で心が揺さぶられる日々だった。きっと、あの頃ほど強く世界を感じることはもうないのかもしれない。

旅の楽しさを知ってからは、日本各地をできるだけ多く訪れようと決めた。それからというもの、少しでも多くの光景に出会いたくて、ただただひたすら歩き回った。海や山などの自然、その土地の名所と呼ばれる場所にもとりあえず足を運んできた。それでも結局、最後には人々の暮らす家々が集まるところに引き寄せられる。

東京で忙しない日々を過ごす私とは対照的に、見慣れない家並みや路地の風景にはたしかな温かさがあった。そこは私にとって、いつも新鮮で見慣れない光景の連続だった。

今日もそのささやかな温度が心地よい。あの日からずっと、旅はかたちを変えながら続いている。

朝 ぼ ら け の 日 々

2025.10.15Wed - 10.23Thu

笠井 宏

2019年12月、中国武漢であの忌わしいコロナが発生して、外出もままならぬようになりました。
写真撮影にも影響が及び、あたりまえに出歩くことさえが困難な状況になりました。

それまで5年間お台場に通い日々撮影をしていた「今朝のお台場から」も断念せざるを得なくなり、 何としても撮影がしたいその一念で、あれこれ模索した結果、自宅高層マンション23階、猫の額ほどのベランダから夜明けの都心の景色を撮り始める生活が日々の日課として始まりました。そして今年で5年目となります。

それ以来、皆様のアドバイスや温かいご支援をいただきながら、15万枚ほど撮影し続けております。
自称ベランダのディレッタント(好事家)でございますので、この機会にぜひ集大成の一部をご高覧覧頂ければ幸甚に存じます。

TOKYO, Multi Layered City -Spinout-Dear neighbors,

2025.10.01Wed - 10.09Thu

小城 崇史

「東京を撮りたい」その思いだけで川のほとりに住むようになって、早2年の歳月が流れた。「水の低きに就く如し」と言い表したのは孟子(*1)だが、徳川幕府の入府以降町人の町として栄えるこの地域には、人々の心に安らぎを与える何かがあり、その真ん中に位置する川の存在が大きい。そして、その安らぎを享受しているのは人間だけではないことに気付かされたのは、実は割と最近のことだ。聞けば鳥類の生息地として劇的な変化を見せているのは、あの大震災(*2)以降だという。一方で、川沿いのテラスに目を向けるとあらゆる生き物がその存在を脅かされることなく過ごす様子が当たり前の光景として展開されており、江戸時代に公布された生類憐れみの令(*3)が今も生きているように感じられる。どうやら、水の低きに吸い寄せられるのは人間だけではないようだ。そこで川のほとりにやってくる隣人達=鳥類の姿を、彼ら彼女らの生活域を侵さないようそっと観察することにした。 これも、東京に生きる隣人達の一片であることが伝わればうれしい。


(*1)中国の思想家。ものごとが自然な成り行きで進むこと、人間には自然の流れは止められないことを意味することば
(*2)東日本大震災(2011)以降、ウミネコの営巣・繁殖が増加しているため、江東区・墨田区等隅田川流域沿いの自治体では防除対策を広報している。高層マンションの屋上などに営巣するケースも多く、その受け止め方も様々だ
(*3)江戸幕府五代将軍・徳川綱吉が発布した動物愛護を目的とした法令の総称。犬・猫・鳥・魚・牛・馬その他多くの生き物を対象としたとされる

ま な ざ し- 君 と 過 ご し た 日 々 -

2025.09.17Wed - 09.25Thu

PENTAX67展メンバー

私たちは、PENTAX67という中判フィルムカメラで、 目の前の風景と向き合ってきました。フィルム1本で10枚しか撮れず、現像するまで仕上がりも分からない。コストも時間もかかる、不便さを含んだカメラです。

それでも、物質として残るフィルムの確かさ、そして中判ならではの奥行きある写りに惹かれ、私たちは今もフィルムで撮り続けています。
限られた枚数の中で、どんな写真を残すか。
そのことを自然と意識するようになりました。撮った写真は、忘れられることなく記憶に刻まれます。

今回集まった4人は、日常的にPENTAX67で撮影している仲間です。 時間の流れ、関係の輪郭、愛おしい存在のぬくもりまでも、どうしても残したいと思った一瞬を、大切にフィルムへ残してきました。

4人のまなざしが写し撮った、ささやかな時間を感じていただけたら嬉しいです。

鉄道のカタチ Part2 エロい? 鉄道

2025.09.03Wed - 09.11Thu

鈴木 啓公

2024年、私は鉄道の車両や構築物を撮影した「鉄道のカタチ」という写真展を発表しました。 これら「鉄道のカタチ」のなかには、未発表作を含め、 どことなくエロスを感じる作品がありました。 こんどはそれを感じる作品を集めて、無機物だけでエロチシズムを表現しようと思い立ちました。

車両や構築物は、無機物のはずなのに、ときに動物的な顔つきや、淫靡な雰囲気をみせたりします。 曲線と直線の組合せが悪戯をしているのか?光と影、空間のなせる技なのか? 理由はさまざまですが、鉄道のカタチにはやはりエロスが潜んでいると私には思えるのです。

妄想がふくらみ過ぎる人がいるかもしれません。どこがエロティックなのかわからない人がいるかもしれません。 感じ方は、人それぞれでいいと思います。ぜひ、自由に、ご自身の感覚でお楽しみください。

※展示作品に性的な描写を含んだものはありません。

正 僕の知らない鎌倉

2025.08.20Wed - 08.30Sat

栗田 尚

鎌倉の風景には、
数えきれない人々の記憶とまだ語られていない未来が重なっています。

言葉にならない詩と名もなき風景が、そっと佇んでいます。
私はその気配に惹かれて立ち止まり、レンズを向ける。

これは、
知らなかった鎌倉に向き合う、
私なりの「正しさ」の記録です。